弊社で取り扱っている浴衣は、旅館やホテルなどで使われている業務用の寝巻仕立ての浴衣です。
この業務用の寝巻仕立ての浴衣のサイズは、身丈の違いだけ。
身巾や袖丈などはすべて同じです。
といいますか、業務用の浴衣に限らず一般的な浴衣も、サイズによって巾はそれほど変わりません。
洋服と違い、浴衣はできるだけ鋏を入れずに作ります。
浴衣に使われる生地は、昔ながらの小巾の生地(36cm巾)。
巾を調整する時は、脇や背中の生地のつなぎを大きくするか小さくするかです。
昔は生地を一反織りあげるのは大変な労力でした。
なのでその貴重な生地を使い倒すのが昔の日本人でした。
サイズが合わなくなった着物は、糸を外して他の物に作り替えます。
浴衣も最後は布おむつなどにして擦り切れるまで使います。
出来るだけ鋏を使わずに仕立てれば、他の物にも流用しやすくなります。
そのためにも、丈が合わなければお端折りする、巾は大きめに取って体に巻き付けて調整する、と言う着方が出来たのかもしれません。
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