流通量の多い物は価格が安くなり、あまり売れない少量生産品は高くなります。
一般的な話なのですが、これは旅館浴衣の生地にも当てはまります。
元々アパレルの世界から比べると旅館浴衣の生産量なんて、極々わずかです。
1柄の生産量が120枚しかないなんて、ちょっと桁が少なすぎます。
その浴衣の生地ですが、小巾、二巾、三巾とあるのですが、三巾になるともう立派なアパレル用の生地と同じサイズです。(三巾ですので、108cm巾)
旅館浴衣の綿生地は、基本的に30/20の特岡と呼ばれる和装生地です。
でも流通量は少ないので高めです。
三巾の場合、30/20の綿生地を使うより、20/20のシーチングを使った方が安くなります。
これはシーチングの方が流通量が多いので価格が安い、と言う事です。
シーチングとは、シーツなど寝具に使われる生地です。
天竺木綿とも言って、とても扱いやすい生地です。
というわけで、浴衣の御見積り時に、「二巾までは30/20なのに、どうして三巾は20/20なの?」との質問の答えは、このような事です。
もちろん、三巾の30/20もありますよ。
若干お高くなりますが・・
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