と言うのも、不特定多数の人が着るので毎日洗濯して使われます。
その洗濯の時、顔料プリントでしたら漂白剤が使えます。
染料ですと色が抜けたり変わったりする可能性があるので、漂白剤は使いません。
漂白剤を使って殺菌までしてある浴衣か、普通に洗っただけの浴衣か、どちらを着たいかと言えば言うまでもありません。
先日、大阪の晒工場の方と話をしていました。
「浜松の会社から 旅館の浴衣を作って、って言ってきたんだけど・・・」
え?ディクセル方式の顔料プリントって出来ましたっけ?
「いやできないよ。でもそれでも良いって。」
普通の顔料プリントじゃあ”湿摩擦”に弱いじゃないですか。クレームきますよ。
「そうなんだよねぇ。 でも担当じゃないからねぇ、困ったなぁ。」
簡単にいうと、業務用用の日本製の旅館浴衣は 洗濯しても色が落ちにくい特殊な「ディクセル方式」の顔料プリントで作られます。
でもディクセル方式の顔料プリントは、浜松市でしかできません。
大阪で作るなら、普通のアパレルとかのプリントになります。
普通のプリントで作ると、旅館かホテルで使われるか知りませんが使っているうちに色移りや色ハゲ等が出てきます。
確かに、ディクセル方式の顔料プリントは高価です。
でも後後のクレームを考えると、一概に高価とは言えません。
せっかくの旅行で泊まったお客様の洋服や持ち物に、浴衣の顔料が付かない事を祈ります。
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