旅館やホテルで使われる業務用の浴衣は、ディクセル方式の顔料プリントです。
顔料プリントですので、色々な色が使え、また洗濯時に漂白剤で洗う事ができます。
ディクセルプリントは、業務用に開発された浜松でしかできないプリント方法で、湿摩擦が強く毎日の洗濯にも耐える事ができます。
そう、顔料プリントなのです。
型を使ってプリントします。
もちろん機械でプリントします。
大型の専用の機械を使うので、「最低これだけの量がないと機械が動かせません」と言う量があります。
基本、最低の量は660m・・・・
小巾の浴衣で120枚くらい。二巾の浴衣で150枚くらい、三巾の浴衣で180枚くらい。
(長さが同じでも生地巾が広ければ広いほど枚数がとれます)
「50枚だけ作る事はできますか?」
はい、できますが、生地は660mプリントしなくてはいけません。660m分プリントした後、50枚ぶんだけ仕立ます。当然1枚単価は上がります。
「試作で1枚つくれますか?」
はい、できますが、やはり660mプリントしなくてはいけません。当然型も新たに作ります。660mプリントして、1枚分だけ作る事になります。一枚単価は、660m分の生地も加わります。
業務用の浴衣を使うトコロもどんどん規模が縮小されています。
昔はこの規模でも小ロットで出来るとありがたがれていましたが、今では多いと言われてしまいます。
旅館・ホテル業界自体があまり良くないという一つの表れでしょうか?
少し寂しく感じます。
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