見落とされやすいコトですが、旅館の浴衣は毎回毎回洗濯をして使われます。
そう、何十回と洗濯をされるのです。
世の中に洗濯をして色落ちしない生地はありません。
色落ちしやすいか、色落ちしにくいかの違いだけです。
最近中国製の浴衣で、とてもカラフルな浴衣が出来ています。
柄も色も良く、とても心を惹かれます。
でも洗濯をした後、色がだんだん落ちてきたとき、どんな浴衣になるのでしょうか?
日本で浴衣を作る場合、色落ちの少ない「ディクセル方式」で作られますが、これは日本の特許であり共産国である中国では作れません。
多分”ディクセル相当の顔料プリント”、という説明になると思いますが、 使い続けていくと明らかに色が落ちます。
また地の生地の毛羽立ちも目立ってきます。
日本製の場合、「色が落ちるのは当然」というスタンスで作られます。
色落ちが目立たないようにするには、というと”濃い色を使う場合は地紋を入れる”ようにします。
このように地紋をいれると、色落ちが目立たず柄もきれいなまま長く使えます。
一見しただけでとても目立つ浴衣の柄ばかり流行っている状況に、とても憂いを感じます。
業務用の浴衣は、長く使える事がとても大切と考えています。
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