一般用の注染浴衣は、基本的にカタログはありません。
毎年新しい柄が出来上がり、それをその年のうちに売り切ってしまいます。
一次問屋さんが生地を作り、それを二次問屋さんが選んで買い取り、二次問屋さんにて呉服屋さんが選んで買って店頭に並びます。
新柄が出来て、それでカタログを作って、カタログから選んで注文する物ではありません。
なので二次問屋さん、呉服屋さんのセンスによって、合う合わないといったデザインが出てきます。
一方、旅館浴衣の場合、基本的には旅館やホテルのオリジナルのデザインなのでこれまたカタログは有りませんが、オリジナルを作るほどの規模でない場合は定番の浴衣があって、そのカタログの中から選ぶ場合もあります。
旅館浴衣の定番品は、いつまでたっても柄は変わりません。
それは旅館やホテルにとって浴衣は消耗品で、定期的に補充が必要です。
その時に同じ柄が無いと大変困ってしまいます。
そのために、敢えて柄を変えずにいます。
逆に新しい柄を作った場合には、その後何年も作り続けなくてはいけません。
最近、「浴衣が欲しいんだけど、とりあえずカタログ送ってくれない?」と言った御要望が、一般浴衣・旅館浴衣共に増えてきました。
毎回、説明するのですが、問い合わせは増える一方で、あれ?僕の方が常識がおかしいのかなぁ、と考えたりしてしまいます。
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