2015年6月11日木曜日

繊維製品ができるまで

浜松の繊維産業は分業化が進んでいるのが特徴です。
分業化が進んでいるため、低価格で高品質の物が作れます。

ですが分業化が進んでいるために、製品が仕上がるまでの作業工程がわかり難い点もあります。


例えば注染浴衣

・糸の手配、糸の糊づけ、糸巻きに巻く、織る、余分なゴミをおとして巾を一定にする、
・注染のデザインを決める、型を作る、注染で染める、巾を一定にして1反ずつ巻く、
・着る人の採寸をする、裁断、縫製

これだけ工程がある中で、その中の一部分の工程だけ取りだしても仕方ありません。
全ての工程が必要な工程ですから。


注染 浴衣



現在、糸の99%以上は輸入品。
織り工場もどんどん少なくなっていて、すでに国内では織れなくなった白生地もあります。
余分なゴミをおとして巾を一定にする工場も、浜松では1軒。他の地域では無くなったところもあります。
また、注染工場の減少と言ったら・・・
裁断、縫製をする人の高齢化も問題です。


色々と問題が山積みの繊維業界。
もっともっと多くの人に知ってもらうため、声を上げて行きたいと思います。




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