2013年9月25日水曜日

注染工場見学

静岡県浜松市は、浴衣の生産日本一。
その特徴は、注染と呼ばれる多色染め方法あります。

注染とは関西で発明された染め方です。
それまでは1色1型必要でしたが、注染ですと1型で多色染めができます。

当時としては大量生産が出来る画期的な方法でした。



浜松市内でも沢山の注染加工工場がありましたが、今では数軒のみ。
その中の工場の一つに見学に伺いました。




注染 工場







注染の注とはそそぐの意味。
型の長さにたたんだ生地に染めたくないところに型を使って糊を塗り、上から染料を注ぎます。
その際奇麗に染料がいきわたるように、下から真空ポンプで空気を抜きます。

染料の量や注ぎ方など、職人さんのカンが便りです。


染め上がった生地は裏も表もありません。




注染 手ぬぐい




注染で染められた生地は、染料が繊維一本一本の中に入り込むのでとても柔らかな風合いです。


今では中国製のプリント浴衣が全盛で、肌触りも悪く着ると暑い浴衣ばかりですが、本来浴衣は肌に気持ちが良く涼しい物でした。

浜松の伝統を守る=本物の浴衣を守る、ことに繋がりますので、微力ながらお手伝いしてみたいと思っています。




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