旅館浴衣のデザインには、業務用として使われるために色々な制約があります。
基本的に旅館浴衣は、不特定多数の人が着て毎日洗濯される物です。
その毎日の洗濯にも耐えられるよう、特殊なディクセル方式のプリントでプリントされています。
ディクセル方式のプリントは、日本の工場では機械の構造上3色までしか使えません。
そのため旅館浴衣は3色までにまとめられています。(アパレル系のプリント機械を使う場合は、もっとたくさんの色が使えます。)
また洗濯=色落ち、ですので、色が落ちても目立たないようなデザイン上の工夫が必須です。
オリジナルの浴衣を作る時、「なんで3色しかできないんですか、なんとか頑張って4色にしてください。」なんて言われることがありますが、色数が増えれば価格も上がるし、型代もその分必要になってきます。
また時々中国製の多色使いの浴衣を見ますが、色数が多いから奇麗になると言うわけでもありません。
逆に制約があればこそ、色々と凝ったデザインが出来てきます。
また制約内で どれだけ良いデザインを出せるか、がこちらの腕の見せ所だったりします。
0 件のコメント:
コメントを投稿