化学繊維は縮みません。
旅館やホテルなどで使われている浴衣は、寝巻として使われる物ですので、当然肌触りの良さが大切です。
なので素材には綿を多く使います。
先にも上げたように”綿”は縮みます。
縮むと言っても、縮むのは縦方向です。
旅館浴衣に良く使われる、30/20綿生地は約8~12%の収縮率です。
T/C生地ですと、5~8%の収縮率です。
乱暴に言うと、大人用の浴衣で10cm前後縮みます。
縫製の際、気を付けなければいけないのは、各部品が同じように縮むので縮むもう方向をそろえることです。
通常ですと、袖も身ごろも衿も全部縦方向に縮むよう作られていますが、時々中国製の浴衣で衿だけ横方向になっていたりと、てんでばらばらになっている物があります。
そうなると、あちこちでシワがよったりゆがんだり、と衣類の体をなしません。
業務用の浴衣は、繰り返し繰り返し洗濯をして使われる物ですので、せっかくオーダーメイドしてもきちんと作られていないと使いものにならなくなってしまいます。
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